「仕事があるから」「迎えが間に合わないから」
そんな理由で、まだ小学校に入ったばかりの子どもを一人で留守番させてしまう場面、ありませんか?
特に共働きやひとり親家庭にとっては、避けたくても避けられない「現実」です。
でも、SNSやネット検索では「それはネグレクト(育児放棄)では?」という声も見かけるようになりました。
一体どこからが「普通の留守番」で、どこからが「問題」なのでしょうか?
そもそも、法律的にアウトなラインはあるのか?どう備えれば安心なのか?
この記事では、小1の留守番がネグレクトとされる可能性や、安心・安全に過ごしてもらうための準備や心構えについて、解説していきます。

私(筆者)は、2014年生まれと2018年生まれの2人の娘の母です。
私ができる範囲で無理なく、できるだけ楽しく子育てをしていきたいと思っています。
- 小1の留守番がネグレクトと判断される基準と、その法的な背景
- 留守番にともなうリスクと、親として備えるべき具体的な対策
- 子どもの不安や安全を守るための実践的な工夫と声かけの方法
- 現実的な育児環境の中で「安全な留守番」を実現するための社会的支援やツールの活用法
小1の留守番はネグレクトになるの?基本情報と背景を知ろう


- ネグレクトとは?
- 日本の子供の留守番、法律ではどうなっている?何歳からと決まりはある?
- 子供だけで留守番をして通報されることはある?
- 共働きやひとり親家庭が抱える現実的な事情
ネグレクトとは?
ネグレクト(育児放棄)は、保護者が子どもの基本的な養育を怠る行為を指します。
厚生労働省の定義では、「保護者による監護を著しく怠ること」とされ、具体的には以下のような行為が含まれます。
- 家に食事を与えない
- 医療を受けさせない
- 危険な環境に子どもを放置する
- 学校に行かせない
つまり、「一人で留守番させる=即ネグレクト」ではありませんが、放置の程度や状況によっては該当する可能性があります。
日本の子供の留守番、法律ではどうなっている?何歳からと決まりはある?
日本には「〇歳から留守番OK」という明確な法律は存在しません。
ただ、子供の成長具合や兄弟の有無などにも寄ります。
未就学児でも問題ないこともあれば、小学校3年生くらいでも難しいという場合もあります。
個々に判断する必要があります。7歳前後(小1)からという人が多い様子です。



我が家では次女が年長の時から30分程度の留守番をさせています。長女の習い事の送迎時です。
注意事項は伝えてはいますがやっぱり心配にはなりますね・・
子供だけで留守番をして通報されることはある?
以下のようなケースで通報される例があります:
- 未就学児や小1が夜間に長時間一人でいた
- 子どもがベランダや玄関先でずっと泣いていた
- 火の元・刃物などが手の届く範囲にある状況
- 普段から全然食べていない様子だったり、身なりがあまりに不潔だったり、明らかにおかしいな・・という状況
通報は近隣住民や通行人、学校関係者からされることが多く、児童相談所は子どもの安全確認のため、介入する場合があります。
共働きやひとり親家庭が抱える現実的な事情
- 学童保育が満員で利用できない
- 勤務時間と学校の下校時間が合わない
- 預け先が親族含めていない
- 経済的にベビーシッターが難しい
これらの背景から、やむを得ず短時間だけ留守番させる家庭が少なくありません。
繰り返しになりますが、ひとりで留守番させたからといってすぐにネグレクトという訳ではないです。
やれることは一つだけではありません。
複数考えて実行しながら、子供とママに合う対策を見つけていきましょう。
ネグレクトにならず、安心して小1を留守番させるための実践ガイド


- なぜ「一人で留守番」は慎重に考えるべきなのか
- 留守番させるまでの準備ステップ
- 子どもに伝えておくべきルールと緊急時の対処法
- 留守番中に使える便利なグッズ・アプリ
- 不安を減らすための声かけのコツ
- 子どもの不安サインにどう気づくか
- 留守番の後に必ず行いたい「ふりかえり」
- 小学一年生の夏休みは留守番させてもいい?
- 小1が一人で留守番…それってネグレクト? まとめ
なぜ「一人で留守番」は慎重に考えるべきなのか
小1はまだ判断力や危険察知能力が未熟であり、以下のようなリスクがあります:
- 火災・地震などの災害時に対応できない
- 知らない人への対応が不安
- 急な体調不良に対処できない
留守番させるまでの準備ステップ
椅子を移動して高いところに登ってしまう場合もあります
初めは15〜30分から。慣れてきたら1〜2時間を限度に。
子どもに伝えておくべきルールと緊急時の対処法
- 玄関を開けない
- 火やガスは使わない
- 地震・火事時は避難の仕方を事前に話す
- なにかあれば、まず親に電話する



子供にも寄りますがしっかりルールを話し合って決めれば守れる子も多いです。無理なく留守番できるよう対策とサポートは万全にしましょう
留守番中に使える便利なグッズ・アプリ
- スマートウォッチ型キッズ携帯(GPS・通話)
- 見守りカメラ(双方向通話可)
- LINEやキッズケータイでの定時連絡
不安を減らすための声かけのコツ
- 「〇分で帰るからね」と時間を明確に
- 「何かあったら電話していいよ」と安心感を
- 帰宅後は「ありがとう、助かったよ」と労う
子どもの不安サインにどう気づくか
- 留守番後に黙り込む、笑わない
- 急に甘える、泣くようになる
- 「怖かった」「もう嫌」と話す
これらのサインがあれば、無理をさせていないか見直しが必要です。



どうしたらいいか悩みますね・・
一時的に不安定になっているだけのこともあるので、なんとか乗り越えられないか、パートナーや子どもとしっかり考えましょう
留守番の後に必ず行いたい「ふりかえり」
- 何ができたかを褒める
- 不安だったことを聞く
- 次回への改善点を一緒に話し合う
小学一年生の夏休みは留守番させてもいい?
普段は学校に行っていて、たまに少し留守番することがあったとしても、長期休暇中はそういう訳にはいきませんよね。
やはり何時間も一人での留守番になってしまうのは避けるべきです。
それでもどうしても留守番させてしまう場合は、暑さ・熱中症、生活リズムの乱れ、孤独感が強まりやすいため、以下のことに気を付けましょう
- エアコンの設定や温度管理
- 昼食や水分補給の準備
- 定期的な電話連絡



我が家も学童と放課後等デイサービスを利用しています。また、夫が在宅で仕事をしていることもあり、任せられることも多いです。ガッツリフルタイム共働きのご両親の場合は、高い月謝とはなりますが民間学童でフルサポートをお願いしている人もいます。祖父母に頼む方もいますね。やはり何時間も一人での留守番はやめるべきです。
小1が一人で留守番…それってネグレクト? まとめ


- ネグレクトとは、保護者が子どもの基本的な世話を怠ることであり、留守番が必ずしも該当するわけではない。
- 日本には「何歳から留守番OK」という法律はなく、状況によって保護者の責任が問われる。
- 小1でも状況によっては通報され、児童相談所が介入するケースもある。
- 共働き・ひとり親家庭には預け先不足や経済的な課題があり、やむを得ず留守番を選ぶ家庭も多い。
- 小1の子どもは判断力が未熟であり、災害や不審者対応に不安があるため慎重な準備が必要。
- 留守番前には安全対策・ルール設定・短時間からの練習が効果的。
- 緊急時の対応や連絡方法、火の元管理など具体的なルールを子どもと共有すべき。
- 見守りカメラやキッズ携帯など、便利なツールを活用することで安心感が高まる。
- 留守番後は子どもの気持ちを聞き取り、ポジティブな声かけや振り返りを行うことが大切。



親として、子供の安全を守る環境を整えること、そして子供が安心して過ごせるよう、慎重に準備する必要があります。そのためにはお金や手間もかかるし大変です。でも大切な子供のためにできることはたくさんあります。それだけ考えているのであればネグレクトにあたる可能性は低いです。
いろいろ考えても、やっぱりひとりで留守番させたり、他の方法をとることも難しく、退職したり、転職したりする方もいます。正解はありませんし、個々の家庭で違っていいです。ママも子供も無理なくこの大変な時を乗り越えられるよう応援しています。
読んでいただきありがとうございました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。